NEEの人

施設制御管理の人

制御管理 [仕事の風景]

冷静

緊急時こそ慌てず、状況を正確に把握し、判断の根拠を積み重ねる。一つの判断が、お客さまの安全を左右する。

連携

施設制御室だけでは高速道路を守れない。
現場や交通管制部門と日頃から意思疎通を重ね、「安全・安心・快適・便利」な高速道路を支える。

I.T.

さいたま総合保全事務所
岩槻施設制御課
1993年入社

高速道路を安全・安心に利用できる裏側には、24時間365日、設備を見守り続ける「司令塔」がある。道路照明や情報板、トンネル内設備などの状態監視をはじめ、トンネル内の事故や火災など緊急時には交通管制部門と連携し、初動対応を担う施設制御管理業務。その最前線で20年以上にわたり経験を積み重ねてきたI.T.に、施設制御管理という仕事の責任と使命について聞いた。

OUTLINE

岩槻道路管制センターで施設制御管理業務に従事。関東一円の高速道路設備を24時間365日監視し、設備故障や災害発生時には各拠点と連携しながら復旧支援を行う。現在は施設制御室全体の統括者として、オペレーション管理や道路管理者・交通管制部門との連携を担う。AIやシステムが進化しても最後に必要なのは人の判断であるという考えのもと、判断力を次世代へ継承することを大切にしている。

制御管理 [仕事の風景]

関東一円の高速道路設備を支える
施設制御管理の司令塔

施設制御管理の役割は、大きく二つあります。一つは、高速道路に設置されている道路照明や情報板、トンネル内設備など、さまざまな設備の運転監視と制御を行うことです。もう一つは、設備故障だけでなく、トンネル内での車両火災、事故、落下物、災害などの異常事象が発生した際に、交通管制部門と連携しながら、お客さま目線をふまえた初動対応を迅速に行うことです。24時間365日、設備の状態を監視し続け、高速道路の安全を陰から支えています。

私たちが監視している範囲は、首都高速道路を除く関東一円と長野県の一部に及びます。各地域には管理拠点がありますが、岩槻道路管制センターは、それらをつなぐ中枢です。設備の異常はモニター上のアラートだけでなく、お客さまや関係者からの通報によって把握することもあります。寄せられた情報を整理し、現地へ復旧対応を依頼するなど、施設全体の統括を担っています。

高速道路を利用する方が普段目にする情報板や道路照明はもちろん、路面排水設備や渋滞検知センサーなど、普段は意識されることのない設備まで、私たちの監視対象です。当たり前に安全で快適な高速道路を利用できるよう、設備を正常に機能させることが私たちの使命です。

制御管理 [仕事の風景]

判断の根拠を積み重ね
冷静なオペレーションを支える

施設制御管理で最も重要なのは、正しい判断を下すことです。しかし、その判断は思い込みで行ってはいけません。設備から発せられるアラート、現地からの報告、カメラ映像、お客さまから寄せられる通報など、あらゆる情報を組み合わせながら、判断の根拠を積み重ねていきます。情報が少ないまま判断し対応すれば、不適切なオペレーションにつながり、現場の復旧支援にも影響を及ぼしかねません。

そのため、柔軟な対応力を身につけた人を育てることも私の大切な役割となります。オペレーター一人ひとりの経験や力量を把握した上で、どこまで任せるかを判断し、迷った時には考え方を伝えながら導いています。すべてを指示してしまえば成長にはつながりません。判断の理由を共有し、自ら考えられる人財を育てることも、施設制御管理には欠かせないものになります。

また、施設制御室だけではなく交通管制部門とも日頃から積極的にコミュニケーションを取り、連携を深められるように努めています。緊急時に説明している時間はありません。だからこそ普段から訓練を積み重ね、事例を共有し、互いの判断基準を合わせておくことで、迅速な初動対応につながります。

制御管理 [仕事の風景]

大変な時こそ落ち着く
緊急時に求められる判断力

これまで数多くの異常事象に対応してきましたが、特に印象に残っているのはトンネル内で発生した車両火災です。火災検知器が作動すると同時に、カメラ映像にはすでに大きく燃え上がる車両が映っていました。誰が見ても一刻を争う状況でしたが、まず私が行ったのは、自ら動くことではありません。チーム全体を見渡し、誰が何を担当するのか役割を明確にすることでした。設備制御、映像監視、案内放送、それぞれが自分の役割に集中できる体制を瞬時に整え、報告を受けながら判断を下していきました。

若い頃、先輩から「大変な時こそ落ち着け」と教えられた言葉を、今でも忘れていません。緊急時ほど焦りは判断を鈍らせます。だからこそ冷静さを失わず、状況を正しく把握し、確かな根拠を持って判断することを常に意識しています。

技術が進化しても
最後に判断するのは人

AIやシステムの進歩によって、設備監視や情報処理は今後さらに高度化していくと思います。異常検知の精度も向上し、オペレーションの効率も大きく変わっていくでしょう。一方で、最終的に判断を下す場面では、人の経験や知識が必要であることは変わらないと考えています。

これまで培ってきた経験を、新しいシステムづくりにも生かしていきたいと思っています。システムが使いやすくなれば、復旧までの時間は短くなり、お客さまへの影響も小さくなります。それもサービス向上の一つです。

そして今、私が最も大切にしたいのは、経験を次世代へ伝えることです。過去の失敗や成功事例を共有し、判断力を育てることで、将来も安心して高速道路を利用できる環境を守り続けたい。その積み重ねこそが、NEEが担う社会インフラの未来につながっていくと信じています。

制御管理 [仕事の風景]

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